収入が得られるイラストは作品でなく商品
自分の特技を活かした副業で収入を得る人が増える中、イラストを描くことが趣味の人がクラウドソーシングを通じて企業や個人から仕事としてのイラスト制作を請け負うケースも目立つようになりました。常日頃から好きで描いているイラストが収入につながり、うまく行けばプロのイラストレーターへの道も開かれるかもしれないと夢見て参入する人も少なくありません。とは言え対価を得るためのイラストを描くことは、趣味で描く場合とは全く違った心構えが必要です。それを肝に銘じておかなければ、いつまで経っても収入にならないばかりか、イラストを描くことが楽しくなくなってしまう恐れもあります。お金を得ることができるイラストは、クライアントである企業や個人が「欲しい」とイメージしている絵が的確に表現されている「商品」です。趣味で描いているイラストは描き手にとって大事な「作品」であっても、それを求めていない人にとってはお金を出してまで欲しい「商品」ではありません。その点、趣味のイラストで表現している自分なりのテイストを曲げたくない人は、商業イラストの描き手としては不向きと言えます。
要望通りのイラストが描ける基礎画力が必要
イラストは絵画と違って美術の基礎がしっかりしているよりも、個性に満ちあふれた味わい深さのほうが大切と考える向きもありますが、個性のみで商業イラストレーターとして継続的に仕事を獲得している人は、ごく一部と考えておくほうが無難です。特にクライアントからの要望通りのイラストを描いて収入にするためには、何でも描けることが大切になってきます。得意な物しか描けない・描きたくないという人は、趣味に留めておくほうが、自由にのびのび描いて行くことができます。
イラストは個人の趣味だけでなく、ビジネスの場面においても需要が高いです。その為、スキルアップが図れるイラスト講座は人気を集めています。